Android技術者認定試験

　Android技術者認定試験(ACE:Authorized Certification Engineer for Android)

は、財団法人OESF(Open Embedded Softoware Foundation)が実施している認定

制度で、「アプリケーション技術者試験」と「プラットフォーム技術者試験」の２つ

があり、各々「ベーシック」と「プロフェッショナル」という２段階のレベルに

分かれています。
　2012年3月時点で実施されているのは、「アプリケーション技術者試験ベーシッ

ク」のみで、他はこれから順次実施されると思われます。

　・「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」の概要
    　　試験時間：    90分
    　　出題形式：    四肢択一(CBT方式)
   　 　出題数　：    70問
    　　試験会場：    全国のプロメトリック社の会場
    　　受験料　：    15,750円
    　　受験申込：    プロメトリック社のWebサイトより
           　　　　　　 (http://it.prometric-jp.com/testlist/android/index.html)
    　　合否判定：    70％以上の正答で合格(合格者には認定証が送付される)

　詳しくは、OESFのWebサイト(http://www.oesf.jp/)を参照してください。

　「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」の出題範囲は、OESFが

定める『Android技術スキル標準』の中の『アプリケーションスキルfor Android』

となります。
　詳細は、
　　http://www.oesf.jp/modules/traininｇ/index.php?content_id=7

に載っていますが、簡単にまとめると次のようになります。

    ・Androidフレームワーク
        ・システムアーキテクチャ (概要, ライセンス形態)
        ・ユーザインターフェース (メニュー, ダイアログ, イベント処理, …)
        ・リソースファイル       　(AndroidManifest, XMLの書式, …)
        ・アプリケーションコンポーネンツ(IntentとIntentFilter, Activity, …)
        ・ストレージ                  (ファイル入出力の概要, Preferences, SQLite)
        ・通信                　　     (ネットワークプロトコル, Bluetooth, Wi-Fi)
        ・外部機器とセンサ          (GPS, センサ)
        ・マルチメディア             (オーディオ, ビデオ)
        ・テスト            　　　    (JUnitフレームワーク)
        ・ネイティブ            　    (JNI, スクリプト言語, NDKの概要)
    ・アプリケーションの公開
        ・アプリケーション管理     (バージョニング, プライベートキー生成, …)
        ・アプリケーション配布     (署名, アップデート)
    ・支援機能
        ・開発機能            　　    (Eclipse, ADT, layoutopt, …)
        ・デバッグ機能                (Android Emulator, AVD, …)


　これらを学習するための関連書籍として、現在以下のものが出版されています。

　・Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック対策実践問題集
    　「Android技術スキル標準」を網羅した全210問の模疑問題を掲載。
    　Androidの基礎を学びながら試験を完全攻略。
    　
    　単行本(276ページ)／日経BP社／ACE技術者認定試験対策委員会(著)／2,940円

　・徹底攻略 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック問題集 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)

　　　Androidに精通した著者陣による書き下ろし問題300問を掲載。
　　　一問ごとのていねいな解説。
　　　Android全体のアーキテクチャを習得するための教本としても役立つ。

　　　単行本(336ページ)／インプレスジャパン／ACE試験対策委員会(著)／3,150円

　・携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック
    　Androidフレームワークを丁寧に解説。真の実力がつく対策テキストの決定版。
    　220問の練習問題と総仕上げの模擬試験で解答力もアップ。
 
    　単行本(528ページ)／翔泳社／(有)ナレッジデザイン 山本道子(著)／3,990円

　・Androidアプリケーション開発標準資格教科書　Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック対応 (EXPERT EXPASS)
    　Androidアプリ開発の基礎知識と応用力をアピール。
    　Androidアプリケーション開発スキルを客観的に証明。

    　単行本(376ページ)/技術評論社／ACE試験対策委員会(著)／3,129円

　私が「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」を受験したきっかけは次のようなことでした。
　最初、初心者向けのAndroidプログラミング入門の本を読んでみたのですが、初心者向けとはいえさすがに当時スマホさえ持っていない全くのAndroid初心者の私にはなかなか理解できませんでした。なんとか理解を深めようとネットで調べたりしていると、Android技術者認定試験なるものを発見しました。さらには、この試験のための問題集があると知って、Androidを理解するにはこの問題集を解いて理解したかどうかを試験で確認するほうが早いかなと思い、　”Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック 対策実践問題集”を購入し学習を始めました。
　私の場合、受験までに”Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック 対策実践問題集”という本と”徹底攻略 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック問題集”という本の二冊を使って学習し、それらがほぼ理解できたと思った時点で受験し見事(?)合格できました。「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」は、対策本(問題集)を二冊ほどをしっかりマスターして受験すれば合格できるレベルだと言えます。最近は上記に加え新たに数冊の対策本(問題集)が出ているようです。
　ちなみに、この試験合格を機に最初に購入していた入門書を読んでみると、内容がよく理解できました。